5S改善事例:製品部品置場の区画決めと区分

【ビフォー】ライン内に置くものを決めず置いていた

【アフター】A~Jまで区画を分け、置くものを決めマップを作製した

【結果/効果】

(なにが)
探すムダが
(どうなった)
1日平均で60秒短縮×月間10日発生
1カ月あたり:600秒削減 600円削減

【専門家コメント】

製品部品置場全体の区画分けを行い、何がどこにあるかをマップ化して
誰もが迷わない仕組みを作った、大変素晴らしい改善事例ですね。

ビフォーの状態では、床面に一応のラインはあるものの
「ライン内に置くものを決めず置いていた」ため、
空いているスペースにコンテナが乱雑に積み上がり、
奥の物が見えなくなったり、必要な部品を探すために手前のコンテナを移動させたり、
大きな「探すムダ・動かすムダ」が発生していました。

今回、アフターのようにA〜Jまで区画を分け、置くものを決めマップを作製したことで、
現場の景色が劇的に変わりました。
床面には「A」「B」「D」といった番地(アドレス)が明確にペイントされ、
コンテナが通路を塞ぐことなく整然と並んでいます。
さらに素晴らしいのは、全体の配置を網羅した「製品部品置場マップ」を作成して
掲示した点です。
これにより、ベテランだけでなく、新入社員や他部署の人でも
「目的の部品がどこにあるか、空いている場所に何を戻すべきか」が
0秒でわかるようになっています。

現場のレイアウトという大きな枠組みに対して、
マップ化まで落とし込んだ皆様の論理的なアプローチと実行力には
深く感銘を受けました。
大変な改善活動、本当にお疲れ様でした。

さて今後のさらなる改善に向けてですが、
仕組みとしてはすでに完璧なレベルに達していますので、ここからさらに一歩踏み込んで「維持管理の容易化(清潔・習慣化)」と「安全」の視点からブラッシュアップを検討していただければと思います。

作成された素晴らしい「製品部品置場マップ」は色分けがされているようです。
もし可能であれば、実際の床面の区画(あるいはコンテナ自体)にも
マップと同じ「色」のテープやラベルを施してみてください。
文字(A〜J)の認識に加え、「色の視覚効果」が加わることで、
直感的に正しい場所が判断できるようになり、
戻し間違いを極限までゼロに近づけることができます。

「場所とマップの見える化」という素晴らしい基盤ができましたので、
次は、より直感的に維持できる仕組みへ。
皆様の現場であれば、さらに洗練されたスマートな
倉庫管理が実現できると確信しています。

引き続き頑張ってください。
次回のさらなる改善事例も楽しみにしております。

この記事を書いた専門家

昭和61年静岡大学工学部卒業後、大手装置メーカーに入社する。 入社後、生産ライン構築業務に携わり、品質改善・コスト削減に取り組む。 その後、ソフトウエア商品開発業務に携わり、プロジェクトリーダーとして新商品の開発から上市、販売まで手掛ける。

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