この事例は、机の上のパソコン電源とLANケーブルをまとめて固定し直した清掃事例で、専門家評価はBランク(48点)。あと18点でAランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 清掃 |
| 改善場所 | オフィス |
| 改善対象 | 設備(パソコンまわり) |
| 専門家評価 | Bランク(48点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 落ちたケーブルを拾って刺す手間を、1日平均30秒短縮×月間20日発生。1カ月あたり600秒(600円)の削減(改善報告の試算)。手間も汚れもなくなった |
| 所要時間 | 15分前後(専門家による判断) |
改善前の状態(Before)
パソコンの電源ケーブルやLANケーブルを、セロハンテープで固定していました。ところが、ケーブルが落ちてしまったり、テープがベタベタに汚れたりする、不便な状態でした。落ちたケーブルは、その都度拾って刺し直す必要がありました。

改善内容(After)
コードを適切にまとめて、固定し直しました。ケーブルが落ちることも、テープでベタつくこともなくなり、拾って刺す手間も汚れもなくなりました。

専門家コメント
パソコンの電源やLANケーブルをセロハンテープで固定していたことで、ケーブルが落ちたり、ベタベタに汚れたりするという不便な状態に対し、コードを適切にまとめて固定し直すことで、手間も汚れもなくなった改善ですね。細かいようで作業環境の快適さに大きく関わる、とても大切な改善です。ありがとうございます。
こういった「落ちる」「外れる」などの小さな不便を放置せず、対策する視点は5Sの“清掃”にもつながる重要な取り組みです。
今後さらにレベルを上げるためには、コードの固定方法が誰にとってもわかるよう、使用する固定具の標準化、固定位置の明示、交換や点検のタイミングをルール化することで、“清潔”な状態を長く保てるようになると思います。
ぜひ次も現場のちょっとした不便を見逃さず、さらに良い職場環境づくりを進めてください。次なる改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計48点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | B | 12点 |
| (2)改善の独自性 | C | 8点 |
| (3)改善の難易度 | C | 8点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 48点 |
(1)成果の大きさ:B(12点)
理由:作業効率そのものへの直接的な影響は限定的ですが、環境の快適さ・清潔感・トラブル防止にしっかり効果があります。小さな改善の積み重ねとして評価できるためBとしました。
(2)改善の独自性:C(8点)
理由:コードの固定・整理は多くの現場やオフィスで行われている一般的な方法。独創性はやや低めですが、着眼点自体は素晴らしいです。
(3)改善の難易度:C(8点)
理由:必要な固定具を準備して整理する程度で、15分前後で対応できる比較的簡単な改善と判断しました。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:テープのベタつきや埃付着を防ぎ、快適な状態を維持できる点は良いですが、固定具が劣化したり外れた場合に再発の恐れがあります。点検・交換ルールを整備できればA評価へ。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:現状では単発的な改善に留まっており、「誰が、どの方法で、どのタイミングで固定するか」が標準化されていません。標準化・ルール化を進めればB以上を狙えます。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計48点のこの事例は、Bランクの入り口にいます。ですが、次の点はしっかり評価したいところです。
- 小さな不便を放置しなかった。ケーブルが落ちる、テープがベタつくという、つい慣れてしまう不便に目を向けています
- 手間と汚れの両方をなくした。拾って刺す手間だけでなく、ベタベタの汚れまで解消しています
- 清潔レベルがB(12点)。テープのベタつきや埃の付着を防ぎ、快適な状態を維持できると評価されています
作業環境の快適さは、毎日の仕事の気持ちよさにつながります。専門家も「着眼点自体は素晴らしい」と評価しています。
あと18点でAランク。習慣と清潔を上げ、さらに成果も
合計48点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと18点です。専門家が挙げた「標準化・ルール化」を進めると、習慣(しつけ)レベルがC(8点)からB(12点)以上に、清潔レベルがB(12点)からA(16点)に上がる余地があります。
| 上げ方 | 習慣 | 清潔 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | C(8点) | B(12点) | 48点 | B |
| 習慣をBに | B(12点) | B(12点) | 52点 | B |
| 習慣をAに、清潔をAに | A(16点) | A(16点) | 60点 | B |
習慣と清潔の2項目をA評価にしても60点で、Bランクのままです。Aランクの66点に届くには、あと6点。同じ工夫を他の机や設備にも広げて成果の大きさを上げるなど、ほかの項目も1段階ずつ上げていく必要があります。まずは、習慣と清潔を確実に上げることが近道です。
「固定具が外れる・劣化する」を、起きる前に防ぐ
ケーブルが落ちてから拾って直すのは「後追い」です。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気をつけて見る」に頼らず、固定の方法・位置・点検の時期を決めて、誰がやっても同じ状態になる形にします。専門家のアドバイスをもとに、次のような仕組みを考えられます(例)。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 固定具が劣化して、ケーブルが外れる | 交換や点検のタイミングを決め、ルールにする |
| 固定の方法が人によって違う | 使用する固定具を標準化する(ケーブルクリップ、結束バンドなど) |
| どこで固定するか分からず、元に戻せない | ケーブルの固定位置を明示し、誰でもわかる状態にする |
| 誰が、いつ固定するかが決まっていない | 「誰が、どの方法で、どのタイミングで」固定するかを決めて、標準化する |
電源ケーブルやLANケーブルに関わる変更は、設備や安全の担当者と確認しながら進めてください。「使う固定具を決める」「固定位置を示す」「点検の時期を決める」の3つがそろえば、習慣(しつけ)も清潔も、一段上のレベルが見えてきます。
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