この事例は、手書きだったドリルの表記を統一ラベルに替えた整頓事例で、専門家評価はBランク(64点)。探すムダが1カ月で1,000秒減った。あと2点でAランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 工具/備品(ドリル) |
| 専門家評価 | Bランク(64点。Bは46〜65点) |
| 効果 | ドリルを探すムダを、1日平均50秒短縮×月間20日発生。1カ月あたり1,000秒(1,000円)の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
ドリルの表記は、白のマーカーで手書きされていました。文字が見づらく、どのドリルなのかを判別しにくい状態でした。

改善内容(After)
手書きの表記を整理し、フォントとサイズを統一したラベルを貼りました。ラベルになったことで、ドリルの表記が見やすくなりました。

専門家コメント
改善前は白のマーカーで手書きされていたドリルの表記が、見づらく判別しにくい状態でしたね。
そこに着目し、マーカー表記を整理しながらフォントやサイズを統一したラベルで見やすく改善してくれた取り組み、とても素晴らしいと思います。ありがとうございます。
このような整頓の工夫は、誰にとっても使いやすい職場づくりにつながりますし、ミスの未然防止にも効果的です。
次の改善視点としては、今後ラベルが汚れたり剥がれたりしないようにする工夫はできるか? ということも考えてみてください。例えばラミネート加工や保護フィルムで長く清潔に保てるようにする工夫も有効です。
ぜひ今回の改善を一過性で終わらせず、維持・継続できる仕組み作りへつなげてください。次なる改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計64点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | B | 64点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:誰が見てもすぐにドリルを識別できる状態になり、探す手間や取り間違いのリスクが減少した。作業効率と品質の安定に貢献している。「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:ラベル化自体は一般的な5S手法だが、「白マーカー手書き」という視認性の課題に着目し、統一したフォント・サイズで整えた点は着眼が良い。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:ラベルの作成・貼付は比較的容易だが、表記の整理や統一規格の決定には多少の準備が必要。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:現時点で見やすさは確保されているが、汚れや剥がれの防止策が未実施。ラミネートや保護フィルムを加えれば、A以上も狙える。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:今後ラベルが劣化したとき、誰が・いつ・どう貼り替えるかのルールがまだ明確になっていない。更新ルールがあれば、習慣化のレベルは向上する。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計64点のこの事例は、Bランクの上位にいます。特に次の3点は、しっかり評価したいところです。
- 「見づらい」という課題に着目した。白マーカーの手書きという、日常では見過ごしやすい点を見つけて直しています
- 表記を整理し、フォントとサイズを統一した。ラベルを貼っただけでなく、誰が見ても同じ読み方ができる形に整えています
- 成果がA(16点)。探す手間と取り間違いのリスクが減り、作業効率と品質の安定に効いています
あと2点でAランク。清潔か習慣を1段階上げる
合計64点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと2点です。清潔レベルか習慣(しつけ)レベルのどちらかを、B(12点)からA(16点)に上げれば+4点で、合計は68点になり、Aランクに届きます。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | B(12点) | B(12点) | 64点 | B |
| 清潔を1段階上げる | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
| 習慣を1段階上げる | B(12点) | A(16点) | 68点 | A |
清潔は、ラベルをラミネート加工や保護フィルムで覆い、汚れや剥がれを防ぐ形です。習慣は、ラベルが劣化したときに誰が・いつ・どう貼り替えるか、貼り替えの時期や基準を決める形です。
「ラベルが読めなくなる」を、起きる前に防ぐ
ラベルは、貼って終わりではありません。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。汚れて読めなくなってから貼り直す「後追い」ではなく、読めなくならない形にしておきます。専門家のアドバイスをもとに、次のような仕組みを考えられます(例)。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| ラベルが汚れて読めなくなる | ラミネート加工や保護フィルムで、ラベルを覆う |
| ラベルが剥がれ、表記が分からなくなる | 貼り替えの時期や基準を決め、誰が・いつ・どう貼り替えるかを明確にする |
| サイズや用途の見分けに時間がかかる | サイズ・用途別に色分けして、識別のスピードを上げる |
| ドリルごとに貼る位置がばらつく | すべてのドリルで同じ位置に貼り、視認性を上げる |
専門家も、今回の改善を一過性で終わらせず、維持・継続できる仕組みにつなげてほしいと述べています。「感覚的な識別を確実な視覚情報に変えた」この改善を土台に、清潔と習慣を仕組みで支えてください。ラベルの材質や貼り方を変える場合は、現場の担当者と確認しながら進めてください。
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