この事例は、制服ロッカーの各段にサイズ表示とラベルを付けた整理・整頓事例で、専門家評価はBランク(64点)。あと2点でAランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整理+整頓 |
| 改善場所 | 倉庫 |
| 改善対象 | 工具/備品(制服) |
| 専門家評価 | Bランク(64点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 担当外の人が見ても分かるようになった。1日10秒削減×発生日数5日、1カ月あたり50秒、50円の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
制服の担当者は、なんとなくどこにどのサイズがあるかを分かっていました。しかし、担当外の人が見ても分からない状態でした。担当者の記憶に頼った置き方になっていたため、担当者以外は、必要なサイズを探すか、担当者に聞くしかありませんでした。

改善内容(After)
制服ロッカーの整理整頓をして、各段にサイズ表示やラベルを貼り付けました。これにより、誰が見ても、一目でどこに何のサイズがあるかが分かるようになりました。「担当外の人が見ても分かるようにする」ことを狙いにした改善です。

専門家コメント
改善前は制服の担当者はなんとなくどこにどのサイズがあるか分かるものの、担当外の人が見ても分からない状態でした。そこで制服ロッカーの整理整頓をし、各段にサイズ表示やラベルを貼り付けることによって、誰が見ても一目でどこに何のサイズがあるかが分かるようにした改善ですね。
担当者以外でも分かる仕組みにしてくれた点はとても大切で、職場全体にとって有益な改善です。わかりやすさを考慮した整理整頓を実行してくれたことに感謝します。
次に考えてみてほしいのは、この状態が今後も維持できるか?です。例えば補充のたびに乱れたり、誰かが間違った場所に戻したりということは起きていないでしょうか?
今後の「清潔」を守るために、使用後に戻すルール、補充時の確認ポイントの明確化、定期的な整頓チェックの実施などを検討してみてください。次なる改善報告を楽しみにお待ちしています。
5S改善評価:合計64点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | B | 64点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:担当者以外でも正確に制服を取り出せるようになり、探す時間と間違いを削減。作業効率だけでなく、職場全体の利便性向上にも寄与。「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:ラベルによる表示は5S活動の定番手法であり、発想は一般的。ただし「担当外の人視点」で整理を行った点は評価ポイント。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:表示内容の検討・整理、ラベル作成・貼付は短時間で実施可能。ただし段ごとの適切な分類や配置を考える工程は必要。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:現状は整頓状態が確保されているが、ラベル劣化や誤戻し防止の仕組みがまだ不十分。定期点検や補充ルールがあればA以上も狙える。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:習慣化の仕掛けはまだ部分的。使用後の戻しルールや補充時チェックリストを導入すれば、全員が自然に維持できる状態になる。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計64点のこの事例は、Bランクの上位にいます。特に次の3点を、しっかり評価したいと思います。
- 「担当外の人視点」で整理した。担当者の記憶を、職場全員の共通知識に変えました。ラベルは定番の手法でも、誰のために貼るかを決めたことが、この改善の価値です
- 効果が担当者だけにとどまらない。担当者以外でも正確に制服を取り出せるようになり、探す時間と間違いの削減につながっています
- 整頓状態が確保されている。各段のサイズ表示により、どこに何があるかが誰にでも分かる状態です。清潔レベル・習慣レベルとも、すでにB(12点)に届いています
あと2点でAランク。清潔か習慣を1段階上げる
合計64点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと2点です。清潔レベルか習慣(しつけ)レベルのどちらか一方を、B(12点)からA(16点)に上げれば、合計は68点になり、Aランクに届きます。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | B(12点) | B(12点) | 64点 | B |
| 清潔を1段階上げる | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
| 習慣を1段階上げる | B(12点) | A(16点) | 68点 | A |
専門家は、清潔レベルについて「定期点検や補充ルールがあればA以上も狙える」、習慣レベルについて「使用後の戻しルールや補充時チェックリストを導入すれば、全員が自然に維持できる状態になる」と評価しています。どちらも、戻すルールと補充時の確認を決めることが入り口です。
「乱れる・間違って戻る」を、起きる前に防ぐ
整頓した状態は、使うたびに少しずつ崩れます。乱れてから直す「後追い」ではなく、清潔レベルの最高位である「問題を未然に防止できる仕組み」へ進めたいところです。「気をつけて戻す」に頼らず、戻し間違いそのものが起きにくい形にします。専門家コメントと発展ポイントをもとに、次のような仕組みが考えられます(例)。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 補充のたびに乱れる | 補充時の確認ポイントを決め、チェックリストにして置く |
| 誰かが間違った場所に戻す | 使用後に戻すルールを決める。サイズごとに色を変えて、瞬時に識別できるようにする |
| ラベルが劣化して読めなくなる | 保護フィルムや厚手のラベルを使い、劣化を防ぐ |
| いつの間にか乱れている | 週1回などの定期的な整頓チェックを決め、点検表にする |
ここに挙げた仕組みは、改善報告にはない案を含む例です。実際に取り入れる際は、現場の運用に合わせて、担当者と相談しながら決めてください。こうして今回の改善を維持する仕組みまで整えれば、Aランクも十分に狙えます。
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