この事例は、鉄板の検査台にクッション材を敷いて製品のキズ・変形を防いだ整頓・清潔事例で、専門家評価はBランク(56点)。作業は8分から5分に短縮した。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓+清潔 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 設備(検査台・完成品置き場) |
| 専門家評価 | Bランク(56点。Bは46〜65点) |
| 効果 | キズ・変形を防止。作業が8分から5分に短縮。1日3分×10台=30分(1800秒)、月10回で18000秒、1カ月あたり18000円の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
予備の検査台は鉄板でした。製品の変形やキズに気を使い、取り扱いに時間がかかる状態でした。

改善内容(After)
検査台の上にクッション材を敷きました。製品の変形やキズを防止でき、作業がスムーズにできるようになりました。

専門家コメント
改善前は予備の検査台が鉄板だったため、製品の変形やキズに気を使い取扱いに時間がかかる状態でした。そこで検査台の上にクッション材を敷くことによって、製品の変形やキズを防止し作業がスムーズにできるようにした改善ですね。
製品の品質を守るために、現場での“気づき”を形にしてくれた素晴らしい改善でした。ありがとうございます。特に検査台は「使いやすさ」と「製品への影響」の両立が求められる重要な作業エリアですので、今回の工夫は非常に効果的です。
次の改善のヒントとしては、このクッション材が「いつ・どんな状態になったら交換が必要か?」というルール作りです。清掃と同じく“劣化”も見落とされがちなので、定期点検のルール化や交換目安の明示など「清潔」「しつけ」の視点を次に取り入れてみてください。
次なる改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計56点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | C | 8点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 56点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:これまで「気を使って丁寧に扱う」ことで無駄に時間がかかっていた作業が、クッション材を敷くことで効率化と品質保持の両立を実現しました。製品保護=クレーム予防にもつながる重要な効果があるため、「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:クッション材を活用した傷防止策は、比較的よくある改善手法ではありますが、検査台という重要な作業エリアに対して実施した点がポイントです。現場の困りごとに合わせた工夫として、「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:C(8点)
理由:クッション材の選定・設置は15〜30分以内の軽作業と推察され、大掛かりな準備や加工も必要ないことから、「そんなに時間をかけない改善」と評価する。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:クッション材の設置によって、製品が傷つかない“きれいな状態”が保てるようになりました。ただし、クッション材が汚れたり劣化した際の交換ルールや清掃頻度の明確化がない場合、長期的な維持には課題が残ります。現時点では「同じ状況なら再発が起きにくい」状態と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:今回の改善は素晴らしい初期対応ですが、クッション材の使用ルール、点検基準、交換の目安などが周知・ルール化されていない場合、習慣としての定着は限定的です。今後、「誰が見てもわかる仕組み化」を行えば評価アップが見込まれます。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
56点のこの事例は、Bランクの中ほどにいます。特に次の点を評価したいと思います。
- 「作業者の気づき」を形にした。気を使って扱う、という見えにくいムダに目を向けました
- 品質保持と効率の両立を実現した。作業が8分から5分に短縮し、同時に製品のキズ・変形を防いでいます
- 重要なエリアを選んだ。検査台は、使いやすさと製品への影響の両立が求められる場所です
あと10点でAランク。清潔と習慣を上げる
合計56点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと10点です。専門家が挙げた、クッション材の「交換の目安」と「点検」を決めれば、清潔レベルをB(12点)からA(16点)へ+4点、習慣(しつけ)レベルをC(8点)からA(16点)へ+8点で、合計は68点になりAランクに届きます。習慣をB(12点)までの場合は+4点で64点なので、清潔と習慣の両方を上げるのが近道です。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | B(12点) | C(8点) | 56点 | B |
| 清潔をA、習慣をBに | A(16点) | B(12点) | 64点 | B |
| 清潔をA、習慣をAに | A(16点) | A(16点) | 68点 | A |
劣化を見落とす前に、交換のタイミングを決めておく
クッション材は、使い続ければ汚れたりへたったりします。気づいてから替える「後追い」ではなく、問題が起きる前に替える仕組みが、清潔レベルの最高位「問題を未然に防止できる仕組み」です。次の表は、専門家のアドバイスをもとにした例です。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| クッション材の汚れ・へたりに気づかず、製品にキズが付く | 交換の目安を「月1回」「汚れ・へたり時」などで明示する |
| 点検を忘れる | 点検チェックリストに組み込む |
| 交換したいときに予備がない | 予備材の保管ルールを整える |
| 他の台で同じキズが出る | 他の検査台・作業台へ横展開する |
これらを写真付きで標準にまとめれば、習慣(しつけ)レベルの向上にもつながります。
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