この事例は、乱雑に積まれたパレットを定位置に収納して移動のムダをなくした整頓事例で、専門家評価はBランク(64点)。あと2点でAランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 置き場(パレット) |
| 専門家評価 | Bランク(64点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 材料入替・金型切り替え時にパレットを移動させるムダをなくした。1日平均10秒短縮×月間20日発生。1カ月あたり200秒、200円の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
材料入替や金型切り替えのとき、作業スペースに乱雑に積み重ねられたパレットを移動させるムダが発生していました。

改善内容(After)
パレットを整理整頓して、定位置に収納しました。作業時にパレットを移動させる必要がなくなり、スムーズに作業ができるようになりました。

専門家コメント
改善前は材料入替や金型切り替え時に作業スペースに乱雑に積み重ねられたパレットを移動させるムダが発生している状態でした。そこでパレットを整理整頓して定位置に収納することによって、作業時にパレットを移動させる必要をなくし、スムーズに作業ができるようにした改善ですね。
まずはこのムダを発見し、整理整頓のルールを設定して改善してくれたことに感謝します。必要な物を必要な時にすぐ使える状態にすることは5Sの基本であり、作業効率アップに直結します。
次のステップとして考えたいのは、その定位置が誰が見ても一目でわかる仕掛けになっているか、です。例えばパレット置き場に枠線や表示をつければ、置き間違いや仮置きが防げ、維持がしやすくなります。さらにパレットの使用頻度やサイズごとの配置も最適化すれば、取り出しや収納がよりスムーズになり、職場全体の流れが良くなるでしょう。
この視点を活かし、次なる改善にも挑戦してください。あなたからのさらなる素晴らしい報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計64点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | B | 64点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:パレット移動のムダをなくすことで、材料入替や金型切り替え時の作業効率が大幅に向上しました。安全性にも寄与する効果が大きいため、「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:パレットの定位置化は5S活動の基本手法ですが、材料・金型交換作業の流れに合わせて整頓を組み込んだ点は現場に即した工夫です。ただし方法自体は標準的なため、「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:パレット置き場の選定・整理整頓の実施・ルール設定には計画性と一定の作業時間が必要です。特別な設備導入まではないため、「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:定位置化によって乱れにくい環境は整いましたが、枠線や表示などの視覚管理が未実施であるため、維持面での再発防止はまだ部分的です。「同じ状況なら再発が起きにくい」状態と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:ルール化はされていますが、表示や標準化された配置基準の明確化がない場合、使用者が変わると乱れが生じる可能性があります。これを補えばA評価が狙えます。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計64点のこの事例は、Bランクの上位にいます。次の点をしっかり評価したいと思います。
- パレットを移動させるムダを発見した。切り替え作業の流れの中のムダに気づきました
- 整理整頓のルールを設定して定位置にした。動線改善と定位置化として、完成度が高い改善です
- 成果がA(16点)。切り替え時の作業効率が向上し、安全性にも寄与すると評価されています
あと2点でAランク。清潔か習慣を1段階上げる
合計64点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと2点です。清潔レベルをB(12点)からA(16点)に上げるか、習慣(しつけ)レベルをB(12点)からA(16点)に上げれば、どちらも+4点で合計68点になり、Aランクに届きます。専門家の挙げる「枠線や表示」は清潔に、「配置基準・点検」は習慣に効きます。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | B(12点) | B(12点) | 64点 | B |
| 清潔をAに | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
| 習慣をAに | B(12点) | A(16点) | 68点 | A |
置き間違いと仮置きを、起きる前に防ぐ
定位置にしただけでは、時間が経つと置き間違いや仮置きが起きて、元のように乱れます。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気をつけて置く」に頼らず、線と表示で防ぎます。次の表は、専門家のアドバイスをもとにした例です。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 置き間違い、仮置きが起きる | パレット置き場に枠線や色分け表示を追加する |
| サイズ違いのパレットが混在する | サイズ・使用頻度別の配置基準を設定する |
| 置き方が人によって違う | 写真付きの置き方マニュアルを掲示する |
| 定位置が崩れても気づかない | 定位置の定期点検ルールを設定する |
枠線の内側に置くだけで済む形にしておけば、使う人が変わっても乱れにくくなります。
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