この事例は、まくら木の置き場を明示して分かりやすくした整頓事例で、専門家評価はBランク(48点)。前月から続けた継続改善が光る。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 工具/備品(まくら木) |
| 専門家評価 | Bランク(48点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 分かりにくかった置き場が、明示によって分かりやすくなった |
改善前の状態(Before)
前月に、まくら木の置き場を改善した事例の続きです。ラミネートやステン用のまくら木の置き場について、改善報告では「分かりにくい」状態だったと書かれています。

改善内容(After)
まくら木の置き場を「明示」しました。その結果、分かりやすくなったと報告されています。前月の改善で終わりにせず、さらに分かりやすくするために手を入れた、というのがこの事例の中心です。

専門家コメント
改善活動ありがとうございます。前月に引き続き、まくら木の置き場を改善した事例ですね。
一度の改善で終わりにせずに、継続的な改善が進められていることが素晴らしいです。
5S活動の改善の多くは、単発の改善で終わりにしてしまうことが多いですが、改善後も現状に満足せずに、レベルアップが図れる箇所はないか改善余地を探すことが大切です。
改善活動を継続し、レベルアップさせるコツは、改善結果を上司や同僚に報告し、フィードバックを得ることです。また、フィードバックを貰う際には、他者の視点から更なる改善の余地がないかアドバイスをしてもらうと、新たな視点が加わり、レベルアップに繋がりやすいです。
会社組織として5S改善の活動を評価し、フィードバックする仕組みを検討してみてください。
5S改善評価:合計48点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | B | 12点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | C | 8点 |
| (4)清潔レベル | C | 8点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 48点 |
(1)成果の大きさ:B(12点)
理由:「分かりにくい」置き場が「分かりやすくなった」という成果が、改善報告に書かれている。数値での効果は示されていないが、置き場が分かることは日々の作業の助けになる。「満足のいく成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:置き場の明示そのものは、よく行われる手法。ただし、前月の改善に満足せず、さらに手を入れて続けた点に姿勢が表れている。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:C(8点)
理由:明示は、時間をかけずに取り組める内容。「そんなに時間をかけない改善」と評価する。
(4)清潔レベル:C(8点)
理由:明示によって置き場は分かりやすくなったが、表示が薄れたり、別のものが置かれたりしたときに乱れが再発する可能性は残る。まだ「何かのきっかけで再発する」段階にある。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:明示を維持するルールや点検の仕組みは、改善報告からは確認できない。徹底すべきルールの設定がこれからの段階。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
48点のこの事例は、Bランクの入り口にいます。点数以上に、次の3点をしっかり評価したいと思います。
- 一度の改善で終わりにしなかった。前月の置き場の改善に続いて、さらに分かりやすくする改善を重ねています
- 改善して終わりにせず、改善余地を探す姿勢がある。専門家も「素晴らしい」と評価しています。単発で終わりがちな5S活動の中で、貴重な取り組みです
- 課題を「分かりにくい」と素直に捉えている。誰が見ても分かる状態を目指す整頓の基本に沿っています
こうした継続の積み重ねが、現場の力になります。続けてくれたことに感謝します。
あと18点でAランク。清潔と習慣を上げる
合計48点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと18点です。専門家のコメントに沿って、フィードバックの場を設けて改善余地を探し、明示を維持する仕組みを作れば、清潔レベルと習慣(しつけ)レベルを上げられます。この2項目を1段階ずつ上げると+8点で56点、2段階ずつ上げると+16点で64点、さらに成果をAに上げるとAランクに届きます。
| 上げ方 | 清潔/習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|
| 現在 | C(8点)/C(8点) | 48点 | B |
| 両方をBに | B(12点)/B(12点) | 56点 | B |
| 両方をAに | A(16点)/A(16点) | 64点 | B |
| 両方をAにし、成果もAに | A/A、成果A(16点) | 68点 | A |
「明示が薄れる・置き場が混ざる」を、起きる前に防ぐ
明示は、貼って終わりではありません。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。表示が薄れてから貼り直す、置き場が混ざってから直す、という「後追い」ではなく、起きない形にしていきます。専門家のアドバイスをもとに、次のような仕組みを考えられます(例)。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 表示が薄れて、置き場が分からなくなる | 表示の貼り替えの目安を決め、点検の項目に入れる |
| 別の種類のまくら木と混ざる | 用途ごとに、定位・定品・定量を表示して置き場を分ける |
| 改善が一度で止まってしまう | 改善結果を上司や同僚に報告し、フィードバックをもらう場を定例にする |
| 同じ分かりにくさが他の置き場にもある | 他の置き場にも、同じ視点で明示できないか見直す |
設備や安全に関わる変更は、担当者と確認しながら進めてください。専門家も、改善を評価してフィードバックする仕組みを会社として検討するよう勧めています。この仕組みが、習慣(しつけ)レベルの向上にもつながります。
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