この事例は、フォークリフトの置き場を決め、床に表示した整頓事例で、専門家評価はAランク(68点)。次の課題は、停める向きなど運用ルールの標準化。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 建屋外(専門家コメントには「工場内を動き回るフォークリフト」ともあり、屋内外を移動する運用と見られる) |
| 改善対象 | 設備(フォークリフト) |
| 専門家評価 | Aランク(68点。Aは66〜80点) |
| 効果 | リフトを探す必要も、停める場所を探す必要もなくなった。1回20秒短縮×1日3回=60秒、月20日で1,200秒(1,200円)の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
改善前は、リフトの置き場所が決まっていませんでした。次に使う人が「リフトはどこだ?」と探し回る無駄な作業が発生していました。乗る人によって停める場所がバラバラだと、他の作業通路や物流の動線を塞いでしまう、安全上のリスクもありました。

改善内容(After)
フォークリフトの定位置を決め、床面に明確に表示しました。「リフト」の文字だけでなく、リフトの4隅(車輪位置)に合わせて、L字型の白いマーク(コーナーライン)まで設置しています。

専門家コメント
工場内を動き回るフォークリフトの定位置を設定し、床面に明確に表示した改善事例ですね。場所を文字で示すだけでなく、まっすぐ正しく収まるように、またリフトが不在のときでも「ここには物を置いてはいけない」という境界線を明確にされた、素晴らしい仕組みだと感じました。
探す・迷うという精神的なストレスの削減に加え、高い精度での「見える化」を実現された行動力に、心から敬意を表します。素晴らしい改善活動、本当にお疲れ様でした。
5S改善評価:合計68点(Aランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | A | 16点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | A | 68点 |
16+12+12+16+12=68点で、Aランク(66〜80点)です。
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:時間の削減は1日60秒と小さいが、探す・迷うストレスがなくなり、通路や物流の動線を塞ぐ安全上のリスクも減る。「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:置き場を決めて床に表示する整頓の基本に沿った改善で、標準的に発想できる。リフトの車輪位置に合わせたコーナーラインまで作り込んだ点は、丁寧な工夫。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:停める場所の検討と、床面へのライン表示に一定の手間はかかるが、大がかりな工事ではない。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:A(16点)
理由:文字表示だけでなく、4隅のコーナーラインで、まっすぐ正しく収まる構造になっている。停める場所がバラバラになる原因を、床の表示で抑えている。「発生源を抑え、再発しにくい改善」と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:定位置とラインで、皆が同じ場所に戻す標準化まで進んでいる。一方で、停める向き(バック駐車・前向き発進など)のルールは未整備。「皆が守るべき標準化まで進めた」段階と評価する。
この事例を自社で真似する手順
以下は、この事例を参考にした一般的な進め方の例です。
- フォークリフトなどの置き場が決まっているか、探す時間や停め方のバラつきがないか確認する
- 通路や動線を塞がない場所に、定位置を決める。場所は、安全の担当者と確認して決める
- 床に、置き場の名称(例:「リフト」)を表示する
- 車輪位置に合わせて、4隅にコーナーラインを入れ、まっすぐ収まるようにする
- 不在のときも、その場所には物を置かないことを、皆で確認する
Sランクに近づくための次の一歩
専門家は、駐車枠というハード面は完璧に整ったので、次は「安全と運用のルール(ソフト面)」の高度化を提案しています。「区画の見える化」から、「安全な運用の標準化」へ進むということです。
- 床面に、停める向き(矢印など)を付け足す
- 「バック駐車・前向き発進」のルールを明記する
発進時の視野を確保し、歩行者との接触を防ぐ、安全面をさらに強化する仕組みになります。事故が起きてから決める「後追い」ではなく、起きない構造とルールを先に作るのが、未然防止です。向きのルールを決めるときは、安全の担当者と確認し、皆に周知して習慣(しつけ)にしましょう。
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