この事例は、劣化した作業台の緩衝材を新しく張り替えて製品の引っかかりとキズをなくした清潔事例で、専門家評価はBランク(60点)。あと6点でA。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 清潔 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 設備(作業台) |
| 専門家評価 | Bランク(60点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 製品が引っかからなくなり、時間が短縮。製品にキズも付かなくなった。1日平均2秒短縮×月間20日発生、1カ月あたり40秒、40円の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
作業台の緩衝材がボロボロに劣化しており、作業時に製品が引っかかり、直すのに時間がかかる状態でした。

改善内容(After)
古い緩衝材を外して、新しいものに交換しました。製品が引っかからなくなり、キズも付かず、スムーズに作業できるようになりました。

専門家コメント
改善前は作業台の緩衝材がボロボロに劣化しており、作業時に製品が引っかかったり時間がかかっている状態でした。そこで古い緩衝材を外し新しいものに交換し、製品にキズも付かずスムーズに作業できるようにした改善ですね。
製品保護と作業効率の両面で効果があり、非常に価値の高い改善だと思います。問題に気づき、しっかり対処してくれたこと、心より感謝します。ありがとうございました。
次に考えてみたいのは、この劣化がなぜ進んでしまったのか、という点です。交換の頻度や点検方法を決めておけば、作業の妨げや製品損傷を未然に防げます。例えば、月に一度の状態確認や、緩衝材に摩耗度を示すマークを付けると交換時期が一目でわかる仕組みにできます。
ぜひ今回の改善をきっかけに、劣化や不具合が発生しない「清潔」な職場のルール化にも取り組んでみてください。あなたの次なる素晴らしい改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計60点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | B | 12点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 60点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:劣化による製品の引っかかりやキズを防ぎ、作業効率も改善。影響範囲は作業台を使う全工程に及び、品質と効率の両方に明確な効果があります。「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:緩衝材交換は保全の基本であり新規性は高くありませんが、品質保護と作業効率を同時に改善する視点が優れています。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:古い緩衝材の取り外しと新規設置には一定の作業時間と工具が必要ですが、構造が単純であれば半日以内で完了可能なレベルです。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:今回の交換により現状は良好ですが、今後の劣化進行を防ぐための点検・交換ルールが未設定のため、長期維持の仕組みはこれからです。「同じ状況なら再発が起きにくい」状態と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:「いつ」「誰が」交換・点検を行うかの運用ルールが未確立。標準化すればC→Aの評価へ上げられます。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計60点のこの事例は、Bランクの上位にいます。次の点をしっかり評価したいと思います。
- 劣化に気づいて対処した。ボロボロの緩衝材が、製品の引っかかりやキズの原因だと見抜きました
- 製品保護と作業効率の両方に効いた。専門家も、非常に価値の高い改善と述べています
- 成果がA(16点)。影響範囲は、作業台を使う全工程に及ぶと評価されています
あと6点でAランク。清潔と習慣を1段階ずつ上げる
合計60点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと6点です。清潔レベルをB(12点)からA(16点)に上げると+4点、習慣(しつけ)レベルをC(8点)からB(12点)に上げると+4点で、合計は68点になり、Aランクに届きます。専門家は、交換頻度や耐久性のデータを加えれば保全マニュアルの一部として標準化できる、とも述べています。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | B(12点) | C(8点) | 60点 | B |
| 清潔をA、習慣をBに | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
「劣化してから対応」から「劣化する前に交換」へ
今回は、劣化してボロボロになってから交換しました。これは起きてから直す「後追い」です。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気がついたら替える」に頼らず、点検と交換の時期を決めておきます。次の表は、専門家のアドバイスをもとにした例です。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 劣化の進行に気づかない | 月1回の劣化チェックをルールにする |
| 交換時期が分からない | 摩耗のサイン(色付きのマーカーや層構造)を設ける |
| いつ交換したか分からない | 作業台の横に、交換日と次回予定日を表示する |
| すぐに劣化する | 耐摩耗性や防汚性の高い緩衝材への切り替えを検討する |
設備に関わる変更は、設備担当者と確認しながら進めてください。交換頻度のデータを残せば、標準としてまとめやすくなります。
関連する5S活動の事例
同じ清潔の視点でAランクに評価された事例です。



