この事例は、床にベタ置きの清掃備品入れをキャスター付きの台に乗せ、掃除しやすくした清掃事例で、専門家評価はBランク(60点)。あと6点でAランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 清掃・清潔 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 置き場(清掃備品) |
| 専門家評価 | Bランク(60点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 清掃備品入れの下や周りが、移動しやすくなったことで掃除しやすくなった。1日平均4秒短縮×月20日発生。1カ月あたり80秒(80円)の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
清掃備品入れが、床にベタ置きされていました。掃除のたびに邪魔になり、清掃備品入れの下や周りが掃除しづらい状態でした。

改善内容(After)
キャスター付きの台を作成し、清掃備品入れを乗せました。簡単に移動できるようになったため、清掃備品入れの下や周りが掃除しやすくなりました。

専門家コメント
清掃備品入れが床にベタ置きされていて、掃除のたびに邪魔になり作業しづらかった状態を、キャスター付きの台を作成して清掃備品入れを乗せ、簡単に移動できるようにしたことで、掃除がしやすくなった改善ですね。
ちょっとした工夫ですが、日々の清掃作業の効率や職場の清潔感に大きく貢献する素晴らしい改善です。ありがとうございます。
このような「動かせる」「片付けやすい」仕組みづくりは、5Sの“清掃”と“清潔”のレベルを確実に高め、ムダやストレスをなくす効果があります。
次の改善視点としては、そのキャスター付き台の使用ルールや維持管理方法を考えてみてください。たとえば、定位を決めてラベル表示をする、キャスターの点検・清掃を定期的に行う、他の備品にも移動式を展開する、などの仕組みを加えることで、清掃のしやすさがさらに安定して保たれます。
今回の改善をきっかけに、他にも「掃除のしにくさ」が残っている場所がないか、ぜひ見直してみてください。あなたの次なる改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価:合計60点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | B | 12点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | A | 16点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 60点 |
(1)成果の大きさ:B(12点)
理由:作業効率と清掃性の改善に貢献。ただし影響範囲は局所的であり、劇的な全体改善ではないためB評価。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:キャスターを付けて可動式にする工夫は比較的よくある改善。ただし、掃除しやすさを意識した点は現場目線で有効。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:台の製作やキャスターの取り付けに多少の時間は必要だが、大掛かりではなく標準的な作業難易度。
(4)清潔レベル:A(16点)
理由:ベタ置きがなくなり、床掃除が格段にしやすくなったため、清潔維持に大きく貢献。ただしキャスターの点検がなければ効果が薄れる可能性あり。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:移動は便利になったが、定位や使用ルールが未整備のため、習慣化はまだ不十分。ラベルや定位表示、点検ルールが加われば格段にレベルアップ。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
合計60点のこの事例は、Bランクの上位にいます。特に次の3点は、しっかり評価したいところです。
- 「掃除のしにくさ」の原因を、置き方で解決した。「よけながら掃除する」のではなく、清掃備品入れを動かせる形に変えて、掃除の邪魔そのものをなくしています
- 毎日の清掃に効く改善になった。1日平均4秒の短縮が月20日発生する、日々の作業に根付いた改善です
- 清潔レベルがA(16点)。ベタ置きがなくなり、床掃除が格段にしやすくなったことで、清潔維持に大きく貢献していると評価されています
あと6点でAランク。習慣を2段階上げる
合計60点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと6点です。習慣(しつけ)レベルをC(8点)からA(16点)に上げると+8点で、合計は68点になり、Aランクに届きます。B(12点)までだと+4点で64点なので、あと一歩足りません。その場合は、清潔レベルもA(16点)からS(20点)へ上げると、合計68点でAランクに届きます。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | A(16点) | C(8点) | 60点 | B |
| 習慣をBに | A(16点) | B(12点) | 64点 | B |
| 習慣をAに | A(16点) | A(16点) | 68点 | A |
| 習慣をB、清潔をSに | S(20点) | B(12点) | 68点 | A |
習慣(しつけ)は、清潔で見つけた良いやり方を標準化する活動です。台の定位、キャスターの点検、他の清掃備品への展開を、誰でも守れるルールにすることが、Aランクへの近道です。
「戻らない・動かない」を、起きる前に防ぐ
清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。台が元の場所に戻らない、キャスターに埃が絡んで動かなくなる、といった不具合が起きてから直すのは「後追い」です。起きる前に防ぐ仕組みにすれば、今回の掃除のしやすさが長く保たれます。専門家の提案をもとに、次のような仕組みが考えられます(例)。
| 起こりうる不具合 | 未然防止の仕組み(例) |
|---|---|
| 掃除の後、台が元の場所に戻らない | 台の定位を決めてラベル表示し、誰でも戻せるようにする |
| キャスターに埃が溜まり、動きが悪くなる | キャスターの点検・清掃をルール化し、頻度を決める |
| 他の清掃備品はベタ置きのまま残る | ホウキ、バケツなどの清掃備品も移動式収納に展開する |
| (例)台が意図せず動いてしまう | (例)ストッパー付きのキャスターにするなど、止めておける構造にする |
キャスターや台の構造に関わる変更は、設備・安全の担当者と確認しながら進めてください。少しのルール化を加えることで、AランクやSランクに一気に近づく内容です。
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