5S改善事例:消耗品の有無を判り易くする

【ビフォー】引出しの中に無造作に入れていた

【アフター】ワイヤーパネルに掛けて判り易くした(ホワイトボードの枠を利用)

【結果/効果】

(なにが)
タップなどを探す時間が
(どうなった)
1日平均で30秒短縮×月間10日発生
1カ月あたり:300秒削減 300円削減

【専門家コメント】

品名が定位置に明確に表示された透明袋に
入っていたにもかかわらず、引き出しの中に
無造作に入っていたことで在庫状況が分かりづらく、
余分な発注が発生していた状態を、

ホワイトボードの枠を活用して「消耗品コーナー」と表示し、
ワイヤーパネルに吊り下げて見やすく配置したことで、
一目で在庫を確認できるようにした改善ですね。

探すムダや発注ミスがなくなり、
誰にとっても使いやすい管理方法になった
とても効果的な取り組みです。
実行してくれたことに感謝します。ありがとうございます。

このような「見える化+定位置化」の改善は、
5Sの“整頓”と“清潔”の基本であり、
業務の効率化とミス防止に直結する重要な考え方です。

次に考えていただきたいのは、
この状態を長く維持するための“しつけ”の仕組みです。

たとえば
・袋の定位置に品名・在庫上限/下限を表示する
・在庫が少なくなったら申請するルールを設定する
・定期的な在庫チェック日を決める

といった運用ルールを整えることで、
改善の効果を持続的に発揮できます。

今回の改善をぜひ他の消耗品にも展開し、
職場全体の管理レベルをさらに高めていきましょう。

次回の改善報告を楽しみにしています。

目次

5S改善評価

(1)成果の大きさ:A(16点)

理由:
探す手間や発注ミスを削減し、在庫管理の精度を高めた効果は大きい。日常業務の効率に直結している。


(2)改善の独自性:B(12点)

理由:
「ワイヤーパネルを使った見える化・吊り下げ収納」は5S活動でよく活用される手法。ただし、発注ミス防止まで意識して適用した点は工夫が感じられる。


(3)改善の難易度:B(12点)

理由:
ホワイトボードの枠活用とパネル設置、袋の吊り下げ作業は標準的なレベル。大きな工数をかけずに実現できる改善。


(4)清潔レベル:A(16点)

理由:
見える化により乱れが発生しにくい状態を実現。加えてラベルや在庫表示を追加すればSレベルも狙える。


(5)習慣レベル:C(8点)

理由:
現状は見える化で整頓されているが、在庫補充ルールや下限管理がまだ未整備。仕組みがあれば習慣化され、レベルアップ可能。


総合評価

  • 合計点数:64点
  • 5Sレベル:B

改善の区分

  • ①改善の種類: 整頓・清潔
  • ②改善場所: 工場
  • ③改善対象: 置き場(消耗品)

💡 発展ポイント

  • 袋ごとに 品名・在庫上限/下限表示 を追加
  • 在庫が下限に達したら申請するルール を設定
  • 月1回の在庫点検日 を決めて、維持管理を標準化

👉 今回は Bランク(64点) ですが、あと一歩ルール化を加えれば Aランク(66点以上) にすぐ届きます✨。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。16年間で900社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。5S-CONCEPTでは、これまでに5S活動の改善事例338件を評価(2026年9月27日時点)。

目次