【5S 整頓事例】HUBのケーブル明示で配線を迷わず戻す|評価Bランク(オフィス)

この事例は、オフィスのHUBに接続したLANケーブルを明示した整頓事例で、専門家評価はBランク(48点)。配線を迷わず戻せるようになった。

項目 内容
改善の種類 整頓
改善場所 オフィス
改善対象 設備(HUBのLANケーブル)
専門家評価 Bランク(48点。Bは46〜65点)
効果 HUBのLANケーブルを明示したことで、わかりやすくなった
目次

改善前の状態(Before)

オフィスのHUBには、LANケーブルが接続されていました。改善報告には、改善前の細かな状況の記載はありません。専門家のコメントによると、ケーブルの配線に明示がない状態では、大掃除や机・レイアウトの変更をしたときに、どこにケーブルを戻せばよいか分からなくなることがあります。

5S 整頓 HUBのLANケーブル 明示前 改善前 オフィス
【改善前】HUBに接続したLANケーブル

改善内容(After)

HUBのLANケーブルを明示しました。その結果、どのケーブルがどこにつながるのかが、わかりやすくなりました。

5S 整頓 HUBのLANケーブル 明示 改善後 オフィス
【改善後】HUBのLANケーブルを明示した

専門家コメント

ネット配線のケーブルの明示をした改善事例ですね。改善活動ありがとうございます。

ケーブルの配線に明示がないと、大掃除や机・レイアウトの変更をしたときに、どこにケーブル配線を戻せばよいか分からなくなる時があります。今回、ケーブルの配線先を明示したことで、ケーブルの配線を迷わずに戻せるようになりましたね。

また、インターネットやパソコンの不調があった際にも、原因調査が進めやすくなります。

おそらく、ほかの部門でも同じようなケーブル・配線があると思いますので、水平展開を進めるようにしてください。

5S改善評価:合計48点(Bランク)

評価項目 評価 点数
(1)成果の大きさ B 12点
(2)改善の独自性 C 8点
(3)改善の難易度 C 8点
(4)清潔レベル B 12点
(5)習慣(しつけ)レベル C 8点
合計 B 48点

(1)成果の大きさ:B(12点)

理由:配線先を明示したことで、大掃除やレイアウト変更のあとに迷わず戻せるようになった。さらに、インターネットやパソコンの不調時にも原因調査が進めやすくなる。数値での効果は示されていないが、「満足のいく成果」と評価する。

(2)改善の独自性:C(8点)

理由:配線を明示するという改善は、多くの職場で行われているタイプ。ただ、普段は見過ごされやすいネットワーク配線に目を向けた点は評価できる。「よく似たタイプが多い改善」と評価する。

(3)改善の難易度:C(8点)

理由:HUBのケーブルを明示する作業は、大きな工数をかけずに取り組める内容。「そんなに時間をかけない改善」と評価する。

(4)清潔レベル:B(12点)

理由:配線先が明示されているため、大掃除やレイアウト変更のあとでも、同じ状況なら元の状態に戻しやすい。再発が起きにくい状態にある。「同じ状況なら再発が起きにくい改善」と評価する。

(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)

理由:改善報告には、明示のルールや点検、標準化の記載がない。専門家が水平展開を求めている段階で、徹底すべきルールの設定はこれから。「ルール整備はこれから」と判断する。

評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩

評価できる点

合計48点のこの事例は、Bランクの入口に立つ改善です。特に次の点を、しっかり評価したいと思います。

  • 戻す先を見える形にした。「覚えておく」「気をつけて戻す」ではなく、配線先の明示で迷いをなくしています
  • 日常の作業が楽になるだけでなく、不調時にも役立つ。インターネットやパソコンの不調があったときに、原因調査が進めやすくなります
  • 見落とされがちなネットワーク配線に目を向けた。専門家も、ほかの部門にも同じケーブル・配線があるはずだと、水平展開を期待しています
  • 清潔レベルがB(12点)。同じ状況なら再発が起きにくい状態を作れています

あと18点でAランク。習慣を2段階上げ、成果・清潔・独自性も1段階ずつ

合計48点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと18点です。いちばん伸びしろが大きいのは、習慣(しつけ)レベルです。C(8点)からA(16点)に上げると+8点で、56点になります。そのうえで、清潔をA(+4点)、成果をA(+4点)、独自性をB(+4点)まで上げられると、合計は68点になり、Aランクに届きます。

上げ方 合計 ランク
現在(成果B・独自性C・難易度C・清潔B・習慣C) 48点 B
習慣をAに(+8点) 56点 B
さらに清潔をAに(+4点) 60点 B
さらに成果をAに(+4点) 64点 B
さらに独自性をBに(+4点) 68点 A

まず取り組みやすいのは、専門家が挙げた水平展開です。ほかの部門のケーブルにも同じ明示を広げ、やり方をそろえていくことが、習慣(しつけ)レベルを上げる最初の一歩になります。

「戻し先が分からない」を、起きる前に防ぐ

配線が分からなくなってから調べ直すのは「後追い」の対応です。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気をつけて戻す」に頼らず、そもそも迷わない形を作ります。次のような仕組みが考えられます(例)。

起こりうる不具合 未然防止の仕組み(例)
明示が消える・外れる 明示の方法をそろえ、点検の日を決めて確認する
レイアウト変更で、戻し先が分からなくなる 変更の前に、配線の状態を記録しておく手順にする
新しいケーブルだけ明示が漏れる ケーブルを増やしたときは明示までを1セットとするルールにする
不調のとき、原因調査に時間がかかる 配線先の一覧を、誰でも見られる場所に置く

ネットワーク機器に関わる作業は、社内のネットワークの担当者と確認しながら進めてください。専門家が求める水平展開とあわせて進めれば、清潔・習慣レベルが向上し、Aランクも射程内です。

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この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。5S-CONCEPTでは、これまでに5S活動の改善事例272件を評価(2026年9月27日時点)。

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