この事例は、シャーリング材と緩衝材でビニール袋を不要にした整理事例で、専門家評価はBランク(56点)。あと10点で、Aランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整理 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 梱包資材 |
| 専門家評価 | Bランク(56点。Bは46〜65点) |
| 効果 | ビニール袋に入れる無駄が、1台当り40秒×2000台で、80,000秒(80,000円)の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
各部品をビニール袋に個別に入れる必要があり、梱包に手間がかかっていました。

改善内容(After)
シャーリング材を使用し、底に緩衝材を貼り付けることで、ビニール袋なしでも製品を保護できるようにしました。梱包の手間を削減し、作業効率を向上させると同時に、ゴミの削減にもつながっています。効果は、改善報告の試算で1台当り40秒×2000台、80,000秒(80,000円)の削減です。

専門家コメント
各部品をビニール袋に個別に入れる必要があったのを、シャーリング材を使用し、底に緩衝材を貼り付けることで、ビニール袋なしでも製品を保護できるようにすると同時に、環境負荷の低減にも貢献した改善ですね!
梱包の手間を削減し、作業効率を向上させるだけでなく、ゴミの削減にもつながるという、コスト面・環境面の両方で優れた改善です。素晴らしい取り組みをありがとうございました!
5S改善評価:合計56点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | C | 8点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 56点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:ビニール袋の使用を不要にし、作業効率を向上させると同時に、環境負荷の低減にもつながる点は高く評価できる。作業の手間削減だけでなく、コスト削減や廃棄物削減にも貢献しているため、「成果がやや大きい改善」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:シャーリング材と緩衝材を組み合わせるという発想は工夫が見られるものの、梱包の簡略化や環境負荷低減の取り組みとしては、他の改善事例でも見られる標準的な手法。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:シャーリング材の使用や緩衝材の貼り付け作業は、特別な技術を必要とせず、短時間で導入可能と考えられる。製品ごとに適した設計が必要な場合があるため、「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:C(8点)
理由:緩衝材が劣化したり、汚れたりした場合、保護機能が低下する可能性がある。管理基準が不明確だと、元のビニール梱包に戻る可能性があり、「何かのきっかけで再発する改善」と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:新しい梱包方法が確実に定着しなければ、作業者によっては従来のビニール袋を使う習慣が続く可能性がある。劣化した緩衝材を適切に交換するルールがなければ、機能が低下する恐れもあり、「徹底すべきルールを設定した改善」と評価する。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
Bランクの中でも、この事例は次の点をしっかり評価したいところです。
- 作業の手間削減だけでなく、廃棄物削減という環境面の効果も生んだ
- 80,000秒(80,000円)という、効果が数値で示された大きな成果
- 素材と工程の両方を見直し、ビニール袋そのものを不要にした発想
あと10点でAランク。清潔をA、習慣をBまで上げる
合計56点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと10点です。清潔レベルをC(8点)からA(16点)に、習慣(しつけ)レベルをC(8点)からB(12点)に上げると、合計は68点になり、Aランクに届きます。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | C(8点) | C(8点) | 56点 | B |
| 清潔をA、習慣をBまで上げる | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
緩衝材の劣化を、起きる前に防ぐ
専門家が指摘するとおり、緩衝材の耐久性や、製品ごとの適合、作業者が従来のやり方に戻ってしまうリスクは、この改善が今後も問題なく運用できるかを左右します。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気をつける」に頼らず、保護機能が低下しようのない仕組みにします。
- 緩衝材の耐久性を確認し、交換の基準と時期を設定する
- すべての製品に適用できるかを検証し、例外がある場合は管理ルールを決める
- 作業者が従来のビニール袋に戻らないよう、新しい方法を標準化し、周知する
次の改善報告では、この新しい方法を長期的に維持するための工夫を聞かせてください。
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