【5S 整頓事例】手書きだらけの寸法表を新規作成し、見やすく|評価Bランク(工場)

この事例は、手書きの書き足しだらけだったレベラー調整寸法表を新規に作り直した整理・整頓事例で、専門家評価はBランク(60点)。あと6点でA。


項目 内容
改善の種類 整頓
改善場所 工場
改善対象 情報(寸法表)
専門家評価 Bランク(60点。Bは46〜65点)
効果 見やすく分かりやすくなり、5秒が2秒に(3秒短縮)。3秒削減×月間20日発生、1カ月あたり60秒、60円の削減(改善報告の試算)
目次

改善前の状態(Before)

レベラー調整寸法表は、何箇所も数字や文字を手書きで書き足され、汚く分かりづらい状態でした。

5S 整頓 レベラー調整寸法表 手書きで書き足され分かりづらい 改善前 工場
【改善前】数字や文字が手書きで書き足され、汚く分かりづらかった

改善内容(After)

既存の手書き修正版を見直し、新規で寸法表を作り直しました。整理整頓され、見やすく分かりやすくなりました。

5S 整頓 レベラー調整寸法表 新規に作成し見やすく 改善後 工場
【改善後】寸法表を新規に作り直した

専門家コメント

改善前はレベラー調整寸法表が何箇所も数字や文字を手書きで書き足され、汚く分かりづらい状態でした。そこで既存の手書き修正版を見直し、新規で寸法表を作り直してくれたことで、整理整頓され見やすくなった改善ですね。

まずはこの状態に気づき、しっかり改善してくれたことに感謝します。数字や文字の乱雑な追記は、見る人ごとに解釈が異なったり間違いを生みやすくなります。今回のように統一された表を用意することは、作業精度の安定にもつながります。

次のステップとしては、この表の更新方法を誰でも迷わず行えるルールをつくることです。更新日や担当者、改訂理由を明記すれば、情報が混在することを防げます。

ぜひ今回の改善を起点に、「表が乱れない仕組みづくり」にも挑戦し、次なる素晴らしい改善報告をお待ちしています。

5S改善評価:合計60点(Bランク)

評価項目 評価 点数
(1)成果の大きさ A 16点
(2)改善の独自性 B 12点
(3)改善の難易度 B 12点
(4)清潔レベル B 12点
(5)習慣(しつけ)レベル C 8点
合計 B 60点

(1)成果の大きさ:A(16点)

理由:見にくく誤解を招きやすい寸法表を統一化したことで、作業ミス防止・作業時間短縮・品質安定に直結しました。改善範囲は限定的ですが影響度は大きく、「やや大きい成果」と評価する。

(2)改善の独自性:B(12点)

理由:新規作成による情報整理は5Sの基本的手法です。ただし、既存の乱雑な修正版を基に内容精査し直すというプロセスは、現場の実情をよく理解した上での工夫といえます。「標準的に発想ができる改善」と評価する。

(3)改善の難易度:B(12点)

理由:新しい寸法表のレイアウト作成や数値の正確な反映には一定の時間と確認作業が必要です。設備稼働の合間で実施する難易度を考慮し、「標準的な時間でできた改善」と評価する。

(4)清潔レベル:B(12点)

理由:表を見やすく整備したことで現時点では乱れがなくなりましたが、更新ルールや改訂管理が整備されないままでは再び手書き追記が増える恐れがあります。現状は「同じ状況なら再発が起きにくい」状態と評価する。

(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)

理由:改善自体は一時的な効果が高いですが、「誰が・いつ・どう更新するか」の標準化が未実施です。運用ルール化と見える化が加われば、習慣レベルは大きく向上します。

評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩

評価できる点

合計60点のこの事例は、Bランクの上位にいます。次の点をしっかり評価したいと思います。

  • 手書きの追記が増えた状態に気づいた。見る人ごとに解釈が異なるという、見えにくいリスクに目を向けました
  • 既存の修正版を見直して作り直した。現場の実情をよく理解した上での、整理と整頓です
  • 成果がA(16点)。作業ミス防止・作業時間短縮・品質安定に直結すると評価されています

あと6点でAランク。清潔と習慣を1段階ずつ上げる

合計60点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと6点です。清潔レベルをB(12点)からA(16点)に上げると+4点、習慣(しつけ)レベルをC(8点)からB(12点)に上げると+4点で、合計は68点になり、Aランクに届きます。専門家が挙げた「更新方法のルール」は、この2項目に直結します。

上げ方 清潔 習慣 合計 ランク
現在 B(12点) C(8点) 60点 B
清潔をA、習慣をBに A(16点) B(12点) 68点 A

「また手書きで書き足される」を、起きる前に防ぐ

新しい表は、使ううちに書き足されて、元の状態に戻りがちです。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「書き足さないでください」の注意に頼らず、更新のやり方そのものを決めておきます。次の表は、専門家のアドバイスをもとにした例です。

起こりうる不具合 未然防止の仕組み(例)
手書きの追記が増える 更新日・担当者・改訂理由を必ず記載する
どれが最新か分からなくなる バージョン管理番号を付ける
古い表が残り、情報が混在する 古い表は必ず撤去するルールにする
更新のやり方が人によって違う 更新マニュアルを掲示する

寸法表は設備の調整に使う情報です。更新ルールは、設備・品質の担当者と確認しながら決めてください。

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この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。16年間で900社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。5S-CONCEPTでは、これまでに5S活動の改善事例338件を評価(2026年9月27日時点)。

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