この事例は、色違いのラインテープを貼り分けて部品の置き場を明確にした整頓事例で、専門家評価はBランク(52点)。置き場に悩む時間がなくなった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 置き場(部品の置き場) |
| 専門家評価 | Bランク(52点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 悩む時間がなくなった。1日平均1秒短縮×月20日で、1カ月あたり20秒の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
部品の置き場は、区分がはっきりしていませんでした。どの部品をどこに置くかが見て分かりにくく、置くたびに「どこだったか」と悩む時間がありました。
1回ごとの迷いは短くても、毎日くり返されると積み重なります。置き場が曖昧なままだと、違う場所に置いてしまう間違いも起きやすくなります。

改善内容(After)
色違いのラインテープを貼り分けて、部品の置き場を明確にしました。色で区分することで、どこに何を置くかが視覚的に分かるようになっています。
改善報告の試算では、悩む時間がなくなり、1日平均1秒の短縮、月20日で1カ月あたり20秒の削減です。

専門家コメント
とても実践的で効果の高い整頓改善、ありがとうございます!
色で区分することで視覚的にわかりやすくなり、ミスの防止や作業時間の短縮にもつながると思います。
5S改善評価:合計52点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | C | 8点 |
| (4)清潔レベル | C | 8点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 52点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:ラインテープによる色分けは、作業時間の短縮や誤品ミスの防止に直結する効果がある。視覚的な整頓により複数人の作業者が共有しやすくなり、全体の効率改善にもつながるため、やや大きな成果と評価できる。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:色で区分する整頓方法は5S活動でよく用いられる標準的手法ではあるが、工夫された色選定や現場に即した使い方であれば独自性が高まる。記述から判断する限りでは、標準的な改善と見なせるためB評価。
(3)改善の難易度:C(8点)
理由:ラインテープを使って色分け整頓を行う作業は、比較的短時間(15〜30分程度)で可能であり、難易度は高くないと判断される。ただし、現場の寸法や配置に合わせて丁寧に施工した場合は、A評価も検討可能。
(4)清潔レベル:C(8点)
理由:今回の改善は「視覚化」に成功しているが、ラインの劣化や剥がれへの対策(再発防止の仕組み)がまだ導入されていないため、現状のままでは再び曖昧になるリスクがある。「点検+貼り直しルール」を導入すれば、A評価が狙える。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:現在の改善は、単発的な実施にとどまっていると見受けられる。例えば、「誰が」「いつ」「どのように」チェック・補修するのかを明確化したり、他の場所にも展開したりすることで、習慣化への一歩が踏み出せる。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
専門家は、この改善を「とても実践的で効果の高い整頓改善」と評価しています。特に次の点は、しっかり評価したいところです。
- 「色」という、誰でもすぐ分かる方法を選んだ。文字を読まなくても、色を見れば置き場が分かります。専門家も、色による区分を「誰でもすぐ理解できる強力な整頓手法」としています
- 1秒の迷いを見逃さなかった。1日1秒という小さなムダに気づき、改善として取り上げた視点は大切です。こうした小さな迷いは、取り違えなどのミスの入り口にもなります
- 成果がA(16点)。時間の短縮だけでなく、誤品ミスの防止にもつながり、複数の作業者が同じ見方で置き場を共有できるようになりました
- すぐに実行できる手軽さ。短い時間でできる改善なので、他の置き場にも広げやすい形です
あと14点でAランク。清潔と習慣を2段階ずつ上げる
合計52点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと14点です。清潔レベルと習慣(しつけ)レベルは、どちらもC(8点)です。それぞれをA(16点)に上げると、合計は68点になり、Aランクに届きます。専門家も、「点検+貼り直しルール」を導入すれば清潔はA評価が狙えるとしています。
| 上げ方 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 現在 | C(8点) | C(8点) | 52点 | B |
| 清潔・習慣を2段階ずつ上げる | A(16点) | A(16点) | 68点 | A |
「ラインが見えなくなる」を、起きる前に防ぐ
専門家が次に考えてほしいとしているのは、そのラインテープが時間とともに剥がれたり、見えにくくなったりしないか?という点です。床のラインは、物の出し入れや人の行き来で少しずつ傷みます。気づいたときには区分が曖昧になり、また迷う状態に戻ってしまいます。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「剥がれたら貼り直そう」と後から直すのではなく、見えなくなる前に手を打てる形にします。
専門家は、次の方法を挙げています。
- 定期点検のタイミングでラインの状態を確認し、必要があれば貼り直すルールを作る
- ライン内に「〇〇部品置き場」と文字表示を追加し、より確実に間違いを防ぐ
- 「誰が」「いつ」「どのように」チェック・補修するのかを明確にする
未然防止の視点で考えると、色ごとの意味を一覧にして置き場の近くに掲示しておく方法もあります(例)。人が替わっても色の意味が伝わり、貼り直すときに色を間違えることも防げます。こうして点検と表示のルールを決め、他の置き場にも展開すれば、習慣(しつけ)も上がります。今回の改善をスタートに、さらに質の高い整頓を目指してみてください。次なる報告も楽しみにしています。
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