この事例は、事務棟玄関の靴箱で外履きとスリッパを分けて保管した整頓事例で、専門家評価はAランク(68点)。次の課題は、乱れずに維持する仕組み。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | オフィス(事務棟・玄関) |
| 改善対象 | 置き場(靴・スリッパ) |
| 専門家評価 | Aランク(68点。Aは66〜80点) |
| 効果 | 衛生面の向上、見栄えの改善、使いやすさの向上 |
改善前の状態(Before)
改善前は、外履きと上履き(スリッパ)が同じ下駄箱に保管されていました。衛生面や見栄えに問題があり、「見栄えがあまりよろしくない」という意見も出ていました。

改善内容(After)
外履きは従来の下駄箱へ、スリッパは専用の立てに分けて保管する方式に変えました。あわせて、形跡管理(置き場の形を示して戻す場所を分かるようにする方法)も行いました。

専門家コメント
外履きとスリッパが同じ下駄箱に保管されていたため、衛生面や見栄えに問題があった状態を、外履きは従来の下駄箱へ、スリッパは専用の立てに分けて保管する方式へ変更したことで、清潔で整った管理ができるようになった改善ですね。
誰が見ても使いやすく、見た目もスッキリと整い、とても効果的な環境改善です。実行してくれたことに感謝します。ありがとうございます。
このような「分ける・決める・守る」という整頓の基本は、5Sの「清掃」「清潔」「しつけ」の視点にもしっかりつながる素晴らしい取り組みです。
5S改善評価:合計68点(Aランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | A | 16点 |
| (2)改善の独自性 | B | 12点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | A | 16点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | A | 68点 |
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:衛生面の向上、見栄えの改善、使いやすさの向上と、多方面に効果がある。職場環境の改善に大きく寄与している。「やや大きい成果」と評価する。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:「外履きと内履きを分ける」発想は標準的。ただし、専用のスリッパ立てを導入した点は一工夫あり、実用的。「標準的に発想ができる改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:スリッパ立ての準備・設置に多少の手間はかかるが、比較的短時間で実現できる改善。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:A(16点)
理由:靴とスリッパが混ざらなくなり、清潔な状態が保ちやすくなった。ただし、定期清掃・交換ルールが加われば、さらに強固になる。「発生源を抑え、再発しにくい改善」と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:「分けて置く」仕組みはできたが、使用後に戻す・定期的に整理するルール化がまだ必要。習慣化が進めば、Sに近づく。「皆が守るべき標準化まで進めた改善」と評価する。
この事例を自社で真似する手順
以下は、この事例を参考にした一般的な進め方の例です。
- 玄関の靴箱に、外履きと上履きが混ざって入っていないか確認する
- 外履きは靴箱、上履きは専用の立て、と保管する物ごとに置き場を分ける
- 置き場に形跡(置き場の形を示す表示)をつけ、戻す場所が分かるようにする
- 使う方に、使いやすさと見た目の意見を聞き、置き方を調整する
Sランクに近づくための次の一歩
分けて置く仕組みはできました。次に考えたいのは、この状態が乱れずに維持される仕組みです。清潔レベルで上位を取るには、乱れてから直す「後追い」ではなく、乱れが起きない仕組みを先に作る「未然防止」の視点が要ります。「気をつけて戻す」に頼らず、表示と手順で戻る状態にしましょう。
- スリッパ立てに、形跡や番号を表示する
- スリッパの定期的な清掃・交換のルールを決める
- 「使用後は元に戻す」の表示を追加する
今回の改善をきっかけに、ヘルメットや作業着など他の共用品の管理方法にも横展開すると、職場全体の質がさらに上がります。番号や形跡を付けておけば、数が足りないときや戻し忘れがあるときも、どこが空いているかで気づけます。清掃・交換のタイミングも、決まった時期に決まった人が行う形にしておくと、汚れてから慌てて対応する後追いを減らせます。
関連する5S活動の事例
同じオフィスまわりの、置き場や保管に関する事例です。



