この事例は、工具を種類ごとに並べ、明示テープで置き場所を示した整頓事例で、専門家評価はBランク(48点)。あと18点で、Aランクに届く。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 工具/備品 |
| 専門家評価 | Bランク(48点。Bは46〜65点) |
| 効果 | 探すムダがなくなった。1日平均30秒短縮×月20日の発生で、1カ月あたり600秒(600円)の削減(改善報告の試算) |
改善前の状態(Before)
工具が箱の中に無造作に入れられており、必要な工具を探すのに時間がかかっていました。

改善内容(After)
工具を種類ごとに整然と並べ、それぞれの置き場所を明示テープで示しました。作業効率の向上と、工具の紛失防止に貢献しています。改善報告の試算では、探す時間が1日平均30秒短縮、月20日の発生で、1カ月あたり600秒の削減です。

専門家コメント
工具が箱の中に無造作に入れられており必要な工具を探すのに時間がかかっていたのを、工具を種類ごとに整然と並べ、それぞれの置き場所を明示テープで示したことで、作業効率の向上と工具の紛失防止にも貢献した改善ですね!
工具管理が適切に行われることで、探す手間がなくなり、作業スピードが向上するだけでなく、紛失のリスクも減らせる重要な改善です。ありがとうございました!
5S改善評価:合計48点(Bランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | B | 12点 |
| (2)改善の独自性 | C | 8点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | C | 8点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | C | 8点 |
| 合計 | B | 48点 |
(1)成果の大きさ:B(12点)
理由:工具を探す時間を削減し、作業効率向上と紛失防止につながる改善。日常的に使用する工具の管理が適切になることで、作業者全員にメリットがある。ただし、生産性への劇的な影響やコスト削減効果は限定的なため、「満足のいく成果である改善」と評価する。
(2)改善の独自性:C(8点)
理由:工具の整理整頓と明示テープの使用は、5Sの基本的な手法であり、特に目新しさはない。同様の改善事例も多く、「よく似たタイプが多い改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:工具を整理し、明示テープを貼る作業は比較的簡単で、特別な技術を必要とせず、短時間で完了できる。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:C(8点)
理由:テープが剥がれたり、工具の配置が乱れたりする可能性がある。定期点検やルールがなければ、「何かのきっかけで再発する改善」となる。
(5)習慣(しつけ)レベル:C(8点)
理由:整理整頓しただけでは、時間が経つと乱れるリスクがある。戻すルールの明確化・使用者への周知・定期チェックなどがなければ、効果が薄れるため、「徹底すべきルールを設定した改善」と評価する。
評価できる点と、Aランクに近づく次の一歩
評価できる点
Bランクの中でも、この事例は次の点をしっかり評価したいところです。
- 工具を種類ごとに整然と並べ、探す動作そのものを減らした
- 明示テープで置き場所を示し、誰が見ても分かる状態にした
- 紛失防止という、探すムダ以外の効果にもつながった
- 月600秒という、日々積み重なる小さなムダを可視化し、削減した
あと18点でAランク。独自性・清潔をA、習慣をBまで上げる
合計48点のこの事例は、Aランク(66点以上)まであと18点です。改善の独自性と清潔レベルをC(8点)からA(16点)に、習慣(しつけ)レベルをC(8点)からB(12点)に上げると、合計は68点になり、Aランクに届きます。
| 上げ方 | 独自性 | 清潔 | 習慣 | 合計 | ランク |
|---|---|---|---|---|---|
| 現在 | C(8点) | C(8点) | C(8点) | 48点 | B |
| 独自性・清潔をA、習慣をBまで上げる | A(16点) | A(16点) | B(12点) | 68点 | A |
テープが剥がれても乱れない仕組みにする
専門家が指摘するとおり、「整えた」だけでは、時間とともに元の状態に戻ることが多いです。清潔レベルの最高位は「問題を未然に防止できる仕組み」です。「気をつける」に頼らず、乱れようのない構造・手順にします。
- 明示テープが剥がれたり汚れたりしたときの貼り替えルールを決める
- 新しい工具が追加されたときの、置き場所やラベルの更新ルールを決める
- 使ったあとに正しく戻すための定期チェックを、担当と頻度を決めて行う
専門家も、長期的に維持できる管理ルールを求めています。「整った状態」を一度作ることと、「整った状態が続く」ことは別の話です。工具が増えたり入れ替わったりしても崩れない仕組みまで考えてこそ、この改善は本当の意味で完成します。次の改善報告では、維持・標準化の工夫を聞かせてください。
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