この事例は、たわしの箱の一部をカットして在庫を見えるようにした整頓事例で、専門家評価はAランク(68点)。発注時期も明示した。次の課題は、発注の合図を誰が出すかの仕組み。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改善の種類 | 整頓 |
| 改善場所 | 工場 |
| 改善対象 | 工具/備品(数種類あるたわし) |
| 専門家評価 | Aランク(68点。Aは66〜80点) |
| 効果 | 在庫がわかりやすくなった。発注時期も明示された |
改善前の状態(Before)
改善前は、数種類あるたわしが箱に入っていて、在庫が分かりにくい状態でした。改善報告に改善前の細かな説明はありませんが、箱の一部をカットして中身を見えるようにしたことから、外から在庫の量が見えにくかったことが読み取れます。

改善内容(After)
たわしが入っている箱の一部をカットして、中身が見えるようにしました。在庫が一目で分かり、発注時期まで明示されています。改善報告の効果欄には「手直したわし」「在庫がわかりやすくなった」とあります。

専門家は、在庫管理が管理する手間を増やしがちなのに対し、この箱は現場で「勝手に管理してくれている」点を高く評価しています。
専門家コメント
数種類あるたわしの在庫が一目でわかるように、たわしの入っている箱の一部をカットして中身を見える化した改善ですね。
しかも、発注時期まで明示されていて、定位・定品・定量の3定の仕組みを現場でしっかりと作り上げている点は、とても素晴らしい事例だと感じました。
在庫管理は、ややもすると管理が主眼となり管理する手間が増えてしまうことがよくあるのですが、この改善事例は、現場のこの箱は勝手に管理してくれている点が秀逸ですね。
素晴らしいアイデアをありがとうございました。お疲れ様でした。
5S改善評価:合計68点(Aランク)
| 評価項目 | 評価 | 点数 |
|---|---|---|
| (1)成果の大きさ | B | 12点 |
| (2)改善の独自性 | A | 16点 |
| (3)改善の難易度 | B | 12点 |
| (4)清潔レベル | A | 16点 |
| (5)習慣(しつけ)レベル | B | 12点 |
| 合計 | A | 68点 |
(1)成果の大きさ:B(12点)
理由:在庫が一目で分かり、確認の手間が減った。時間や金額の数値は改善報告にないため、「満足のいく成果」と評価する。
(2)改善の独自性:A(16点)
理由:箱をカットするだけで、在庫を見せ、しかも管理の手間を増やさない発想は、誰でも思いつくものではない。「やや発想が困難な改善」と評価する。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:箱をカットする作業と、発注時期を示す位置の決定が必要。大がかりな工事は要らない。「標準的な時間でできた改善」と評価する。
(4)清潔レベル:A(16点)
理由:人が在庫を数えなくても、箱そのものが在庫を知らせる。定位・定品・定量の3定が仕組みになっていて、乱れにくい。ただし、発注の合図を誰が出すかは未整備。「発生源を抑え、再発しにくい改善」と評価する。
(5)習慣(しつけ)レベル:B(12点)
理由:発注時期の明示までは進んだ。一方で、その時期が来たときの動き方のルールは決まっていない。「皆が守るべき標準化まで進めた」水準として評価する。
この事例を自社で真似する手順
以下は、この事例を参考にした一般的な進め方の例です。
- 備品の箱や袋のうち、開けないと在庫が分からないものを洗い出す
- 置き場所(定位置)、品名(定品)、数量(定量)を決める
- 箱の一部をカットし、中身と残りの量が外から見えるようにする
- 「ここまで減ったら発注」という位置を、見て分かる形で示す
- 発注の合図を誰がどうやって出すかまで決め、全員に伝える
Sランクに近づくための次の一歩
専門家が挙げた課題は、発注時期に着いたとき、発注の合図を誰がどうかけるかが決まっていないことです。ここまで仕組みができているので、あとは発注まで自動でつなぐ形です。気づいた人の記憶に頼らず、物の動きで発注が始まる仕組みにするのが未然防止の考え方です。
- 発注時点に届いたたわしに発注書を貼っておき、そのたわしを手にした人が事務所へ届ける(専門家が挙げた一例)
- 発注書の宛先や届け先の置き場を決め、誰が持っていくかを迷わない形にする(例)
専門家は、この方法はあくまで一例で、現場に合うオリジナルの自動発注方式を考えてほしいと述べています。
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